「屋上のある家が理想でした」。そんな思いをかなえたのは、屋上庭園のある住宅を提案しているシースタイルだ。外の庭とは異なり、隣家や道路からの視線をほぼ気にせずに過ごせるため、プライベート感が高まる。社交的で友人を招いての食事会もよく行っていたというNさん夫妻。「まだ子どもが幼いので外食先の店で気を遣うことも多くて。わが家なら自分たちも友人家族も気兼ねせずにすみますから」。
同社では、2階の屋根部分に屋上を配置するプランが主流。しかしN邸では、ご主人の要望もあって1階の屋根を活用している。これなら階段での行き来もラク。加えて、2階のフリースペース(将来は子ども部屋になる予定)から、掃き出し窓を介して屋上へ出られるのもポイント。理由は、「子どもたちが外に飽きたら、室内で遊ばせられます。窓から中の様子が見えるので安心感もあるんです」。地域の花火大会の日は、友人たちとBBQを楽しむ予定とのこと。
2階建てではあるが、生活空間を1階に集約させた間取りにこだわった。「子どもが自分の部屋を使うようになるまでは、ワンフロアで完結できる方が何かと便利なので」と奥様。当然ながら、主寝室も1階に配置されており、2階はフリースペースと屋上のみ。ご夫婦ともに24歳だが、老後の暮らしやすさまで想定したレイアウトの選択には感心しきり。土地も自分たちで周辺環境を吟味し、子どもがのびのびと過ごせる静かな立地を選んでいる。
LDKは間仕切りを設けず、広がりと一体感を持たせた造りに。床や壁に白を用いて、木目調でアクセントを付けたシンプルなコーディネートはご主人の案。長く、飽きずに暮らせる工夫のひとつだ。キッチンはコミュニケーションが取りやすい対面式。さらに、家事をサポートする動線配慮や収納にも力を入れている。なかでもLDKから洗面・脱衣室、ウォークインクローゼットを通って主寝室につながる動線は使い勝手バツグン。
【シースタイル/鹿児島】