周りに住宅が立ち並ぶ坂道を登りきった先に、ぱっと開けるパノラマ状の景色。そんな眺望を楽しみながら暮らせる高台の家がSさん家族の住まいだ。土地探しでは、陽当たりの良さや駅からの距離、予算などを考慮して今の場所に決定したとのことで、「周りを気にすることなくバーベキューができますよ」と満足そうなご夫婦。この贅沢なロケーションに、友人たちを招いてのガーデンパーティーも盛り上がりそうだ。
プランニングでの一番の希望は「開放感のあるリビング」だったというだけあって、S邸のリビングは、キッチンや畳スペースがフラットにつながる大空間。さらにフルオープンのアイランドキッチン、リビング階段、採光用の高窓を設けた大きな吹き抜けなどを採用して開放感をアップさせている。まだ目の離せないお子さんと暮らすSさんご夫婦にとって、キッチンから隅々まで見渡せる広いリビングは子育てもしやすい空間と言えそうだ。
「玄関周りの動線はコンパクトにまとめました」と奥様。ラグビーが趣味というご主人が、帰宅してバスルームに直行できるようにと、玄関からウォークスルーのシューズクロークを抜けた先に洗面脱衣室を配置。バスルームはお子さんとのバスタイムを考慮して少し広めの1・25坪を採用した。脱衣室、バスルームともに部屋干し用のポールがあり、洗濯したその場で乾かすことができるから家事動線もスムーズだ。玄関とシューズクロークの仕切りにはロールスクリーンを使用し、移動がしやすいよう普段は開けたままにしているという。
S邸では、リビングと畳スペースの仕切りにもロールスクリーンを採用しているが、来客時はさっと下ろして目隠しに、普段は天井部分に収納して空間の一体感を高めている。1階フロアに贅沢な広さを確保した分、主寝室と子ども部屋を用意した2階は広さを抑えたシンプルな間取りでメリハリをつけている。
【七呂建設/鹿児島】