スタイリッシュなリゾート感漂う爽やかでおしゃれな佇まい。角型のフォルムと外壁の白がひときわ目を引くM邸は、その中身も個性的かつ心地いい空間だ。足を踏み入れると玄関からLDK、そして2階の子ども部屋まで吹き抜けでつながり、ドアや仕切りのない開放感が爽快な住まいに仕上がっている。つながる空間の中にはスタディカウンターやパソコンスペース、畳スペースなどがあり、多機能で家族が互いの気配に安らぎながら思い思いに過ごせる。そこに満ちているのは、音響熟成木材や幻の漆喰など暮らす人の健康を願って選ばれた自然素材の温もりだ。
そんなM邸は、前迫建設が提案するアトリエ建築家との家づくり「R+house」で叶えた家。50名以上の建築家のなかからMさんのライフスタイルや希望に合うベストパートナーをマッチングして設計された。一方、施工や監理を同社が担うことで、建築家ならではの高いデザイン性やクオリティを備えながら、コストを抑えた家づくりを実現している。
デザイン性だけでなく、家事動線や収納の工夫も特筆したい点。例えば玄関のシューズクローゼット。奥はパントリーとつながりさらにキッチンへと抜けられるので、買い物から帰宅したときに食材類を手早く片付けられ、食事の準備にも取り掛かりやすい。また、階段を上ると子ども部屋までの通路に収納が設けられており、1・2階を行き来する動線上で着替えや片付けができるのもポイント。いずれも収納物が目に付かないよう工夫され、ものが溢れる生活感を感じさせない。
仕切りやドアのない開放的な住まいは一方で冬の寒さが気になるが、「今年の冬はガスファンヒーター一台で家全体が温かかった」と安心の断熱・気密性能を実感しているMさん。将来子どもたちが巣立てば2階を夫婦の寝室に使い、1階の寝室を客間にするという構想も思い描く。ライフステージに合わせて住まいの生かし方、暮らし方をフレキシブルに変えられる点も、M邸の大きな魅力の一つだ。
【前迫建設/鹿児島】