緑豊かな風景に囲まれながら市街地へのアクセスも良く、暮らしやすいと評判の鹿児島市春山町に、ナチュラルテイストのかわいい住まいが登場した。それは、専門家ではなくとも誰もが自由に家づくりを楽しめる「ONE’S CUBO(ワンズキューボ)」の家。「ワンズ」は「だれでも」そして「あなたの」という意味だ。
独自の設計手法に基づいた「立方体」を組み合わせていくワンズキューボは、敷地や自分たちの暮らしに合わせて「ベースユニットを選ぶ」、用途に応じた「オプションユニットを加える」、そうしてできた構造ユニットに「部屋や設備を配置する」というシンプルなステップで、家族のライフスタイルにフィットする住まいを作ることができる。ベースユニットは30タイプ以上あり、オプションも豊富に用意。家の骨格となる構造躯体には、JWOOD LVLと呼ばれる、強度・寸法安定性・耐久性に優れた柱を採用しているため、従来の木造軸組構造では困難とされていた空間設計も可能だ。
室内は、白を基調にしたナチュラルテイストのインテリアでコーデイネートされたくつろぎ空間。1階の床面積は約16坪とコンパクトだが、リビング左右に大きな開口部を設けたことで光と風をたっぷり取り込むとともに視線に奥行きが生まれ、実際の面積よりも広々とした印象だ。キッチンはオープンタイプを採用して開放感をアップ。デザイン性にも優れた壁面収納と大型のパントリーのおかげで常にすっきりとした状態をキープできる。
キッチン周りの動線も秀逸。玄関ホール正面にウォークスルーのパントリーがあるので、買い物してきた荷物をすぐに収納でき、キッチンへの移動もスムーズだ。キッチンを中心に玄関や洗面スペースを配置した回遊性のある動線で、育児や家事も格段にやりやすくなっている。2階には家族のプライベートスペースのほかに、インサイドガーデンを用意した。気分を変えて読書やティータイムを楽しみたくなる、この家のもう1つのくつろぎスペースだ。
この20年間の間に震度7クラスの巨大地震を何度も経験している日本。その経験を生かした住まいづくりが必要だとの想いから開発されたワンズキューボは、建築基準法で定める性能を超えた独自の厳しい基準を設けている。たとえ震度7クラスの地震が起こったとしても、構造はもちろん内部の壁やドアにも影響が出ない高い耐震性能を誇る家だ。
また、「耐震等級3」をベースにした構造計画があらかじめ施されているワンズキューボの構造ユニットを組み合わせて作っていくので、建物の構造(スケルトン)設計と内部(インフィル)設計を分けて考える必要がなく、自由な発想で家全体の設計ができるという。そのため、増部屋や減部屋を行う場合も構造体を変えることなく柔軟に対応できるのだ。耐震性・耐久性に優れているからこそ、家族構成やライフステージの変化を経てなお世代を超えて長く住み継いでいけることも、この家の大きな魅力となっている。
【あいハウジング/鹿児島】