白のラップサイディングにワイドなカバードポーチ、そして、ポップな色づかい。まるで海辺のリゾートのような雰囲気をまとったY邸は、アメリカ西海岸のテイストをふんだんに盛り込んだ住まいだ。
「海が見える家で暮らしたかったんです」と言うYさんご夫婦。4匹のワンちゃんたちとのびのび暮らせる広い土地を探していた中で見つけたのが、海岸にほど近く桜島も眺められる現在の場所だ。100坪を超える広い敷地を贅沢に使い、住まいは開放感あふれる平屋建てに。庭はワンちゃんたちが自由に走り回れるドッグランとなった。リビングの掃き出し窓は、家の中と外を自由に行き来できるようフルオープンのワイドタイプが採用されている。玄関ポーチと連続させたカバードポーチはこの家一番のリラックススペース。ここにご主人曰く「必需品」のハンモックを吊るし、休日には庭を眺めながらゆったりとした時間を楽しんでいるそう。
「最初はガルバリウムを使用したシャープな家をイメージしていたんですが」とご主人。いくつかの展示場を見学していた中で、カリフォルニアのビーチエリアを彷彿とさせる同社の家に出会ったのだそう。プランニングでは、一目で気に入ったという外観や室内コーディネートを参考にしながら、より開放感のある空間づくりを目指した。特徴的なのは、玄関、リビング、キッチン、小上がりが横並びになった長方形の間取り。リビングの天井部分は高さを確保して吹き抜けにし、玄関とリビングの空間を共有しつつ目隠しとなる腰壁を設置して奥行きを演出している。
家族のプライベートスペースは広々としたLDKの裏にまとめ、動線がスムーズになるよう回遊性を持たせている。「動線にこだわったわけではないんです」というお二人だが、結果的に寝室もバスルームもリビングから数歩でアクセスできる配置となり、生活しやすい住まいとなった。
【カナダプレイス/鹿児島】