鹿屋市内の住宅地に建つN邸は、奥行きのある土地に建つ平屋の住まい。ドアを開けると玄関からまっすぐに伸びる廊下が奥の部屋へといざなう。辿り着いた先は木の温もりいっぱいの開放的で明るいLDK。天井に現わされた大きく立派な桁にも目を奪われる空間だ。
もともとはNさんのご両親が住んでいたという場所。思い出深い土地に建てた我が家は、LDKと廊下、そして寝室が、中庭デッキを囲むように配された間取りがユニークで魅力的な設計。中庭デッキのおかげで、奥行きのある空間にも自然光が広く届いて明るく、また外で過ごすにもプライバシーが守られ、洗濯物を干しても人目につかないのが嬉しい。キッチンは奥様待望のアイランドタイプ。今まで住んでいた家とは違い、開放的な空間を見渡し家族を見守りながら料理ができ、目の前がダイニングなので食事の準備も楽で、奥様もお気に入りの様子だ。
お子さんはすでに大きいので、間取りはご夫婦の老後の暮らしやすさも配慮して考えられた。トイレは車椅子も入り込める広さを確保し、自室との移動が楽なようにご主人や奥様の寝室はLDKの近くに配置した。シューズクロークやファミリークローゼットのほか、階段下収納やパントリーなど収納も充実。シューズクロークとパントリーは可動棚の横幅を同じ長さに設計してあり、どちらの収納でも使用できるよう工夫されている。
「外出するよりも家にいる時間が多くなった」というNさんご夫婦。木の温もりに包まれる新居は、LDKでも中庭デッキでも思い思いに寛ぐことができ、「落ち着く」「帰りたくなくなる」と来客にも好評だ。お子さんも友達をよく招くようになったそう。LDKの奥には青々とした芝生の庭があり「孫ができたらタープを張ってプールを置いてあげたい」とご主人。思い出深い場所に建った我が家に、また新たな家族の想い出が刻まれていく。
【黒松製材建設/鹿児島】