緑に囲まれた伸びやかな土地に建てられた三角屋根のかわいい住まい。まるで絵本に出てきそうなシンプルな形のK邸の中に入ると、古民家風のどこか懐かしさを感じさせてくれる空間が広がっている。「気持ち良くくつろげるカフェみたいな家をイメージしました」と奥様。真壁づくりが特徴の同社の家は木のぬくもりや素材の質感を味わいながら暮らせる住まいだが、K邸ではその素材の色を抑えつつアンティーク調のインテリアをコーディネートすることでさらにリラックスできる空間に仕上げている。
間口からリビングへダイレクトに繋がるワイドな玄関は、訪れる人をおおらかに迎え入れてくれる開放感あふれるスペース。これは、家を建てる前に見学した同社の城山モデルハウスの土間風玄関をそのまま採用したものだ。また、オープンスタイルの対面キッチンは、夫婦でお酒を飲んだり、ゲストをおもてなししたり、一人でのんびりティータイムを楽しんだりする場として、特に居心地の良さにこだわったそう。
一見すると平屋建てのように見えるK邸だが、切妻屋根の高さを生かした2階建ての住まい。家を建てる前は、土地の広さを生かした平屋造りの家が希望だったというが、2階建ての方がコスト面でのメリットが多いとのアドバイスを受け、子ども部屋を2階に配置することにしたのだそう。
K邸のように無駄を省いたシンプルな形状は、コストパフォーマンスだけでなく耐震性・耐久性にも優れているため、より長く快適に暮らせる住まいとなる。生活スペースである1階部分は、広々としたリビングから直接寝室へつながり、さらにウォークインクローゼット→洗面脱衣室→キッチンへと移動できるスムーズな動線を描くことで、毎日の暮らしやすさをアップ。2階建てに変更したことで、1階のキッチン周りや洗面スペースの設備のディテールに妥協することなくこだわることができ、普段の生活そのものが心地よく感じられる住まい造りができたという。
「モデルハウスでの木づくりの落ち着いた空間が一目で気に入って」同社での家づくりを決めたというお二人。引っ越してきてからも木肌の優しさやヒノキの香りに癒されているのだそう。同社が手がける『檜づくしの家』の家は、床や天井だけでなく、土台や柱、階段まで国産のヒノキ材をたっぷり使ったセミオーダー型住宅。まず、平屋・ロフト・2階建ての3つのライフの中からフォルムを選び、さらに間取りやカラーテイストを選ぶことで高品質な我が家を低価格で建てることができる。セミオーダーとは言ってもそのバリエーションは無数にあり、家族構成やライフスタイルによってアレンジすることも可能だ。
自然素材の優しさとラグジュアリーな雰囲気が魅力のこの家で、奥様一番のお気に入りは、「キッチンのバーカウンターと吹き抜けのリビング」なのだそう。これから、広いリビングとテラスを使って、家族や友人たちとバーベキューをするのも楽しみにしている。
【サイエンスホーム/鹿児島】