「暮らしに+プラス」をコンセプトに、より人生を楽しめる住宅の在り方を追求しているシースタイル。その大きな特徴は、プライベート感あふれる屋上庭園があること。そんな同社の家づくりに、Mさん夫妻は共感を覚えたと言う。実はM邸が建っているのは、交通量が比較的多い道路に面した敷地の上、周囲に住宅が並ぶ環境。駐車場を考慮すると、庭に割けるスペースはあまり残っていない。「こうした条件でも、シースタイルなら自分たちらしい家が建てられるはずだと思いました」。
まだ目の離せない幼い子どもがいるため、道路に近い庭で遊ばせるのは危険と考えていた二人。気兼ねなく思いっきり遊べる屋上庭園は、子どもにとっても親にとっても喜ばしい場所になる。桜島を望むオープンエアの空間で、BBQやプールなど、幼稚園のお友達も呼んで楽しむ予定なのだそう。また、アウトドアリビングやダイニングとして、多目的に活用できるのもうれしいポイントだ。木材は腐れやシロアリ被害の心配のないハウスガードシステムを採用している。
M邸は、2階フロアに自然と家族が集まるようプランニングされている。その中心となるのはLDK。間仕切りのないワンフロアや、天井までの高さがあるハイドアの採用でゆったりとした空間を演出。キッチンも含め、グレー系のカラーコーディネートで落ち着いた雰囲気を持たせている。電化製品や食器、食品など、物が多くなるキッチンには、効率的な背面収納を装備。ワークスペースとカップボード、パントリーと大きく三分割されており、来客時には扉を閉めるだけでスッキリ見せることもできる。
1階は、主寝室や子ども部屋を配したプライベートゾーン。しかし、あえてここに玄関ホールからつながる小上がりの和室を用意した。当初より和室を希望していたご主人のアイデアだ。しかも扉には引き戸を用いず、ロールスクリーンを使用。ふだんは開けておくことで、ホールを広く感じられる利点も。客間にもなるため、伝統的な技法を駆使したモダンな意匠にもこだわっている。
【シースタイル/鹿児島】