洗い出しの土間に木の温もりとモノトーンの色使いの玄関には、赤い和紙デザインの照明が、通路の隅で奥ゆかしく灯っている。そんなおしゃれな和モダン空間が迎えてくれるS邸は、陽当たりのいい角地に建つ平屋の住まい。リビング戸を開けると美しいヒノキの木肌が広がる、開放的で明るい空間が広がっていた。
「七呂建設のいろんな家を見ていいとこ取りしました」という新居には、真似したくなる工夫がいっぱい。玄関にはLDK方向だけでなく和室方向にも出入り口があり、来客を通しやすい間取り。和室側の戸を開けると、そこはご主人自慢の焼酎コレクションも目を引くおしゃれな居酒屋風の個室空間だ。LDKともフラットにつながるので、大人数を招くときなどにはLDKと一体の大空間で賑やかに過ごすこともできる。そのLDKは、リビング戸を開けた瞬間のスッキリと気持ちのいい開放感が印象的。奥様がこだわった充実の収納が、気持ちのいい空間づくりに一役買っているようだ。
「リビングにはできるだけものを置きたくなかった」という奥様が考えたのがテレビ裏に設けた収納。容量が充実しているので収納家具を別途で置く必要がなく、また、あえて扉を設けていないため出入りも楽で、リビングに置いてあるものを「とりあえずしまえる場所」として重宝しているそう。テレビ等の配線もこの収納側に通してあり、そのおかげでテレビ周りまでスッキリとなっているのには驚きだ。ほかにも、ランドリースペースには洗濯物が片付けやすく着替えの準備も楽な衣類収納を備えていたり、和室には採光やデザイン性にも考慮した釣り押入れを設けていたりと、スペースごとに収納の工夫が光っている。
水回りを直線上に配した間取りは家事効率が良く奥様も大満足。階段で安全に上れるロフトもあり、お子さんの遊び場として、趣味のスペースとしてなど、その生かし方に楽しみも広がるS邸である。
【七呂建設/鹿児島】