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実はN邸の奥様、創建の設計士として勤務。自身で我が家のプランを携えることに。「あれもこれも…と考えれば上手く進まず、煮詰まってしまいました。」と苦笑いの奥様。ライフスタイルに適した住まいを、改めて考え直し、ひとつずつ整理しながら、プランを設計。経験豊富な仲間の知恵と発想も取り入れ、思い通りの我が家が完成した。
新居を建てた場所は、ご主人の地元。しかも親族が多く住む地域で、N邸は距離的にも中間に位置する。そのため親族が集まりやすいのだ。そういった環境も考慮しつつ、パブリックスペースはできるだけ広さを確保。その分、子ども部屋は3帖、主寝室はベッドを置いて少しゆとりがある程度に抑えている。とくに子ども部屋は、部屋として使う期間は短い。そんな潔い決断が、卓球台も余裕で置けるリビングを実現した。さらに角を挟んだ2面に全開口サッシを採用。開け放つとオープンテラスのような雰囲気を楽しめる。
リビングに堂々と置いてあっても様になるキッチンは、ステンレスのオーダーシンクに無垢材で化粧を施したもの。まるで家具のような風情で、ダイニングテーブルとの調和も見事だ。背面は大容量の収納。生活感も引き戸の内側に収められるので、これなら急な来客時でも慌てずにすみそう。共働きのため、家族が顔を合わせる時間が少ないというNさん。対面キッチンを選んだのは、とくに子どもと話す機会を増やしたいから。そんな願いも、このダイニングキッチンなら叶えてくれるに違いない。
ご主人は同社の家づくりの魅力を「ふんだんに使った自然素材」と話してくれた。オリジナル珪藻土「大地の惠」の壁や柔らかな杉の床板。適切なメンテナンスは必要となるが、暮らしが馴染むほどに変化する質感を楽しめるのも自然素材のよさ。また、玄関の式台には存在感のある一枚板を用いてアクセントに。多趣味な家族のため、大容量の玄関収納を充実させているのも特徴。