鹿児島市内の閑静な住宅街。山の緑を背景に、落ち着きのある佇まいで景観に馴染むN邸がある。木や漆喰といった自然素材の優しい温もりのなかに暮らすのは、ご夫婦と男の子2人の4人家族。広い子ども部屋にはミニトランポリンやバスケットゴールがあり、子どもたちはご主人とキャッチボールをしたり、階段を走り下りたりと元気いっぱいだ。
Nさんが正匠を選んだのには、そんな家族の健やかな暮らしを願う気持ちがあった。住む人に優しい自然素材と空気環境にこだわる家づくり。同社との出会いは、住宅情報誌でそのポリシーに興味を持ったのがきっかけだ。モデルハウスへ足を運んでみて知り得たのは、肌で感じられる居心地の良さもさることながら、素材や設備についてなど家づくりの多角的な知識。「家についてまだよく分からない頃だったのですが、間取りやデザインだけではない、もっと本質的なところを知ることができて、すごく勉強になりました」と奥様は振り返る。
校区や広さ、価格面などに悩み土地探しには時間がかかったものの、家づくりに入ると「希望を伝え、出来上がった間取りは思い描いていた通りのものでした」と出だし快調。同じ空間でありながらも配置をずらして差別化を図ったリビングダイニングや、灰や雨の日に重宝するサンルーム、食事の支度をしながら子どもの入浴にも気を配れるキッチンと浴室の配置などがN邸の特徴だ。暮らし始めて2年。特にサンルームは深夜の洗濯時にも日々活躍。家族の衣類をまとめて仕舞えるウォークインクローゼットや、野菜の土を下洗いできる勝手口の流し場など、ライフスタイルに合わせた工夫が日常に生きている。
外断熱・二重通気工法と24時間換気システムのおかげで「冬は暖房がなくてもあたたかく、夏は涼しくてすごく過ごしやすい」と奥様。湿気に悩まされることがなくなり、大変だった結露の拭き取りから解放されたのも、嬉しい変化だったよう。
【正匠/鹿児島】