車椅子生活をされている本人はもちろん、生活する家族みんなに優しく、安心して暮らせる、細かな気配りが随所で見られるT邸。
室内は、段差を完全に無くしオールバリアフリーに。ホームエレベーターも完備し、スムーズな移動を可能にした。リビングにあるテーブルやパソコンデスクは、車椅子のまま使用できるように設置されていて、スイッチ、コンセント類は全て楽に手が届く位置に。何回も打ち合わせを重ねて、ミリ単位で調整したという。さらに、玄関前での様子は2階のモニターで確認することができ、インターフォンで施錠・解錠。郵便物などは2階玄関まで届けてもらう。最先端の設備は、機能的でかつ、家の安全もしっかり守っている。「以前住んでいた木造住宅での不便を何とか解消したかった。独自で調べ、何度も何度も対話を重ねてやっと完成しました。とても住みやすいです」。
様々なアイデアが盛り込まれたT邸は、車椅子使用者だけでなく、高齢者や幼児、住む人全てがストレスを感じることなく、毎日の生活を心から楽しめる住まいへと生まれ変わった。
一般に鉄筋コンクリート=高価格というイメージが強いが、家づくりに強靭な鉄筋住宅は欠かせなかった。そこで、木造とほぼ変わらない金額で建てられる小永吉ホームに注目、検討を始めた。耐震性、耐火性、耐久性、気密性に優れ、水害などいろんな災害にも強く快適な鉄筋コンクリートの住まいを提供しつつ、施工現場で木材の使用を減らすシステムを取り入れ、徹底的に無駄を省きコストダウンに努めている同社。「低価格も魅力ですが、驚いたのは、社長さん自ら行う竣工検査の厳しいチェックです。仕上がり状態に問題がないか、細かいことまで徹底的に調べ、気になるところがあれば、やり直しをすることも。しかし、それを聞いて安心しました。完成して終わりではなく、住む人の幸せを考え、最後まで努力を惜しまない…そんな姿勢に心を打たれました」。
遮音性にも優れた鉄筋コンクリート住宅。3階に設けたオーディオルームからは音も漏れず、建物外の騒音も全く気にならない。周囲の環境に左右されず、静かな暮らしの中で、趣味を思う存分満喫できそうだ。
【小永吉ホーム(小永吉建設)/鹿児島】