玄関ドアを開けると加治木石の重厚感と木の温もりが出迎えてくれる『フツハラ』施工のT邸。ゆったりとした奥行きのある玄関ホールから階段を上ると、家族団らんのリビングルームだ。「できるだけ広いリビングが希望だったので、2階リビングを採用しました」と奥様。リビングから直接ウォークインクローゼットや子ども部屋へ通じる間取りは、廊下を省いてリビングを広くするとともに「子どもがまだ小さいのでクローゼットは寝室よりリビングにあった方が使いやすいですよ」と、生活動線の良さも実現させている。フルオープンのキッチン周りも、背面の大型パントリーのおかげで常にすっきりとした状態だ。
2階にできるだけ広い空間を確保するため、寝室とバスルームは1階に配置。庭でバーベキューをするときに便利なよう、玄関近くには冷蔵庫も置ける収納部屋を用意した。子どもが巣立ったあと、この収納部屋をキッチンにすれば2階を使うことなく1階だけで生活することができるという配慮だ。
2階キッチン、1階バスルームと水回りが隔てられたT邸だが、洗濯は夜に済ませ、寝室横に干してから就寝するため家事動線もシンプルだ。「掃除のしやすい家を目指しました」と、ドアは床掃除がしやすい吊戸を採用。つい物を置いてしまう作り付けの棚もなく、バスルームのカウンターや鏡も省かれた。煩雑になりがちな小物類はすべてクローゼットやパントリーなど収納部屋に隠し、使う度にきちんと仕舞うというスタイルがキレイを保つ秘訣のようだ。
仕事柄、新築のお宅に伺うことが多いというご主人。「フツハラさんの家は夏も冬も快適でした」と、実際に体感した過ごしやすさが『フツハラ』を選んだ決め手だったそう。確かに、取材当日は雪がちらつくほどの寒さだったにもかかわらず、室内は外の寒さを忘れるほどの暖かさだった。この快適さを実現するのがソーラーサーキットの「外断熱」と「二重通気」技術。「屋根裏のエアコン1台だけで家中が暖かいんです。熱や湿気を調節してくれるので洗濯物も朝には乾いてますね」。
【フツハラ/鹿児島】