白と黒のコントラストが日本家屋ならではの落ち着きを見せるU邸は、1階に親世帯3人、2階に子世帯3人の6人家族が暮らす二世帯住宅。台風で傷んでしまったご主人の実家を建て替える際、二世帯住宅を選択したご家族だが、お互いが気を使うことなく生活できるよう玄関を別々に設置した完全分離型が採用されている。元々ご主人のおばあちゃんと親世帯が同居していた二世帯住宅だったこともあり、「また二世帯住宅にしようか」というご主人の提案に奥様も快く応じたのだそう。
「子育てしながらの共働きなので、親世帯と一緒に暮らすことで助かる場面も多くあります」と奥様。各階の寝室は重ならないように、逆に水廻りは同じ配置にすることで、生活音が気になることもないという。同じ家に住んでいながら普段は顔を合わすことも少なく、困ったときにはお互い助け合える丁度良い距離感。親世帯に二世帯住宅の経験があったことも心地よい関係を築ける理由の一つかもしれない。
2階部分に生活スペースをまとめた子世帯は、働きながら家事や育児をこなすご夫婦のための動線の良いコンパクトな間取りが特徴だ。キッチンの背面にバスルームを配置したU邸では、炊事しながら洗濯やお風呂の準備ができ、同時進行で行うことの多い日々の家事ルーティンの時間的・体力的な負担が少なくて済む。洗濯は夜に行い、「雨や灰の心配のない浴室乾燥機や脱衣室内のサンルームで乾かしています。洗ったその場で干せるので便利ですね」と奥様。
お風呂は外出前に湯はりの予約設定を行って帰宅時の時間の無駄を省いているという。脱衣室と洗面スペース、主寝室が一直線に並んだことで朝の生活動線もスムーズになったそう。
主寝室のウォークインクローゼットは4帖の広さを確保し、家族の衣類をまとめて収納。「これから子どもの持ち物も増えていくと思いますが、収納家具は置きたくないので収納スペースを活用してすっきり暮らしたいですね」。
元々、『ヤマサハウス』がつくる和モダンの住まいに惹かれていたというご夫婦。家づくりを始めるにあたり、同社が主催する「住まいづくり探検ツアー」に2人で参加したそう。探検ツアーでは、住まいづくりの流れやポイントについてのセミナーのほか、実際にヤマサハウスで家を建てた方の体験談を聞くことができる。また、コンピューター制御の機械やベテラン職人の手で木材を加工する工場、倉庫内に設置された実物大の構造模型などを見学。さらに、モデルハウスに宿泊して快適空間を実感したことで安心して任せることに。
「でも一番の決め手はスタッフでした」とご主人。初めて訪れた住宅展示場の営業スタッフはもとより、工場見学の際の現場スタッフ、マイホームを建築してくれた大工さん、それぞれの仕事ぶりにプロ意識の高さが感じられたという。「家を建てる前もそうですが、建てた後も困ったことにはすぐに対応してくれるので、これからも安心です」。
【ヤマサハウス/鹿児島】