ツートンカラーで英国風のおしゃれな外観が印象的なF邸。室内も思わずハッと歓声を上げてしまう程、高級感漂う優美な風格を漂わせている。家具やインテリア、照明、カーテン、床材まで奥様好みのアンティークテイスト。グレーの内装と上手く調和して大人っぽく、上品でエレガントな住まいを演出している。「日本は白い壁がメインの住宅が主流ですが、長く生活しているとやっぱり汚れが気になります。海外では色柄の内装が多いので、それなら私の好きな色をと、グレーを提案しました。不安もありましたが、一つ一つ丹念に探して見つけた色なので、私好みのインテリアとも上手くコーディネートされ、とても気に入っています」と奥様。玄関ドアや窓、窓枠までも色やデザインにこだわり、英国風のテイストを活かした空間構成の数々。
お気に入りに囲まれて暮らすひとときは、毎日を楽しくさらなる快適な時間をもたらしている。
今回で家づくりは2度目となるFさんご夫婦。「子どもも成長し、ライフスタイルも変化しました。老後を見据えて、1階で全ての暮らしがまかなえる間取りを」と、提案した奥様。中でも一番不便を感じていたのが寝室だった。「2階に寝室があるのは本当に不便です。階段の昇降が億劫で、リビングで寝ていました」。過去の経験を踏まえて、寝室は1階に。キッチンと隣接させて、早朝のお弁当作りもスムーズに。さらに、寝室の扉を2つ設けることで寝室からキッチンとリビングへの動線を確保。ライフスタイルや居心地を重視し、互いの意見を尊重した理想の住まいが完成した。
玄関からの動線も効率が良く、帰宅してすぐに手洗い、そのまま浴室への流れが出来ているので、家の中は常に清潔。これもスポーツに励む長男によって泥まみれの靴下やユニフォームで家中を歩き回られた経験からだという。今ではそんな心配もなく、快適な暮らしに満足している様子。
「迷うことなく、1回目に引き続き今回もミューズ建築工房さんにお願いしました」と奥様が絶対的な信頼をおいている社長とは、気が合い好みも一緒。思い通りのインテリアや家具などがチョイスでき、家づくりもスムーズに進んだのかと思いきや、頑固な(!?)社長さんと意見が合わず苦戦もあったとか。「寝室には不向きだといわれ、私が好むクロスを反対されました。大丈夫だという自信があったのですが、頑なに拒否されて。しぶしぶ了承しましたが、完成してやっぱり社長の提案には間違いはなかったと実感しています。さすが、プロですよね」と苦笑いの奥様。
デザインや間取りなどの大まかなことはもちろん、水漏れ防止の施工など住まいの細かい箇所まで説明する姿勢にも厚い信頼を寄せている。「壁や天井の装飾にはビックリしました。お願いしていたわけではないのですが、より、おしゃれでクラシックな雰囲気になりました」と想像以上の完成度に喜びは尽きない。
【ミューズ建築工房/鹿児島】