木の温もりに溢れるH邸。リビングに足を踏み入れると、天井の高い開放的な空間が広がる。部屋のコーナーでは薪ストーブが存在感を放ち、四季折々の木々を配した趣のある庭まで広く見渡せる空間だ。足もとには優しく肌触りのいい浮づくりの床。シンプルな白壁には、ご夫婦が選びディスプレイしたインテリアが素敵に映えている。
Hさん夫妻が「だんらんホーム」を知ったのは、住宅情報誌で見かけたのがきっかけ。ご夫婦ともに第一印象で気に入り、郡山のモデルハウスへ足を運んで実物を体感すると、その気持ちは一層深まったそう。惹かれたのは、優しい木の肌触りとシンプルながらもセンスを感じさせる外観。木を使った外壁は見た目にも安らぎを与え、景観に馴染みながらも温かな個性を放っている。室内は、木や壁の珪藻土が持つ調湿作用のためか空気が爽やか。「夏場に外から帰ってきたときもムッとした感じがしなかった」と、奥様もその快適性を実感している様子。
LDKだけでなく、玄関や和室、2階のフリースペースなどあらゆる空間が広く感じられるH邸。単に面積の広さや天井の高さによるものだけではなく、収納が見た目以上に確保され片付きやすいことや、棚や机といった家具の多くが造り付けで空間に無駄なく造作されているのもその要因だ。そんな広々とした空間を、自由に走り回るワンちゃんの姿も愛らしい。ここでは愛犬とともに快適に暮らすための工夫も盛り込まれている。例えば階段下スペースをワンちゃんのトイレとして活用。タイル敷きで清潔が保ちやすいよう工夫されている。庭は高い柵で広く囲い、伸び伸び走り回れるように考慮されている。
ご主人の実家を取り壊して建てたのがこの家。特に印象的なのが、実家の部材を生かした空間だ。和室には、ご主人の成長の記録が刻まれた柱や、かつての住まいを彩っていた欄間が生かされ、想い出息づく空間となっている。
【だんらんホーム(イシタケ)/鹿児島】