「入った瞬間、空気が違うのを感じました」。それは奥様が旭住宅の完成見学会を訪れたときのこと。他社のモデルハウスでは新しい家特有の匂いが気になっていたが、ここではそれを感じなかったという。D邸もまた、足を踏み入れるとどこか心地いい空気感。空気中のゴミや有害物質を吸着分解する「幻の漆喰」や、常温で木の細胞を壊さず熟成させた「音響熟成木材」など、選び抜かれた素材をふんだんに使った住まいは、木の香りに満ち、空気も清々しく感じられる。湿気も溜まりにくく、長雨の続いた今年の梅雨時期もカビとは無縁だったそう。
もともとDさんが家づくりを考え始めたのは、友人の家でこれら素材の魅力に惹かれたのがきっかけだった。同じ素材を扱っているところを調べ、辿り着いたのが同社。完成見学会で住まいの居心地を肌で感じ、スタッフの丁寧な説明で素材への理解も深まっていくなかで、家づくりへの想いも次第に明確になっていった。
勾配天井で開放感のあるD邸のLDKは、家族の集う素敵な空間。子どもたちの遊ぶ様子や外の景色に癒されながら作業ができるキッチンは、アイランド型なので料理の様子がよく見え、お子さんたちも「一緒にしたい」と寄ってくるようになったそう。キッチンパントリーの隣には2帖ほどの書斎があり、もともとはご主人のためのスペースだったが、こぢんまりとした隠れ家的な雰囲気が子どもたちもお気に入り。次第におもちゃが並び始め、今では家族みんなのスペースになっているそう。そんなLDKからはウッドデッキが開放的に繋がり、さらに広々とした庭へ降りられるので伸び伸び遊べる。LDKからそのまま外へ出てデッキや庭で過ごしたり、リビングのソファに戻ってテレビを見たり、和室の畳で横になったりと、繋がる一つの空間の中で様々な過ごし方ができるD邸。「ほとんど皆ここで過ごしています」という言葉にも深く頷ける。
仕事柄、自動車整備がこなせるご主人。間取りで最後まで悩んだのがガレージだった。家と別個に建てるのか、それとも一体にするのか、車の出入りのしやすさや配置など何度も悩み、間取り案は何十枚と書いてもらったそう。最終的に住まいと一体型に造ったガレージは、頑丈で台風時も安心。工具用の倉庫も備わっていて作業がしやすく、車の出庫も楽で大満足の出来。玄関への出入り口を設け、雨に濡れずに家に入れるのもポイントだ。
施工中は度々現場へ足を運び、日に日に出来上がっていく喜びをかみしめた家づくり。大晦日には家族でここへ来て未完成の我が家で年越しをしたり、壁に手型を残したりしたのもいい思い出だ。たくさん悩み熟考して決めた間取りは動線も良く、特にクローゼット内に通路を設けたアイデアは新鮮。子ども部屋からトイレや洗面へのアクセスを良くし、住まい全体に回遊性も生んで、移動しやすくより暮らしやすい住まいとなった。
【旭住宅/鹿児島】