中学生2人+小学生1人と、3人の育ち盛りのお子さんを持つMさんファミリー。子どもたちが成長していくにつれ、これまでの住まいでは手狭だと感じ、家づくりを開始。「親子で別々に過ごすことも増えてきて、家族同士の程よい距離が必要な時期だなぁ…と感じていました。 プライバシーを意識する年齢なので、2階の子ども部屋は別々で設けましたが、1階は家族のコミュニケーションを図りやすく配慮しました」と奥様。玄関とリビングをダイレクトにつなぎ、リビングを必ず通って2階の子ども部屋にいくリビングイン階段に。「ただいま」と帰宅した時のお子さんの出入りや、状況を自然に確認できる。また、家族と会話をしながら料理ができる対面キッチンを希望し、常に家族の気配を感じていられる空間を作った。「リビングにいれば、必ず顔を合わせるので、子どもの友達が遊びにきたときも、どんな子かも分かるし安心できます。子どもとのコミュニケーションも図りやすくなりました」。お互い、気軽に声を掛け合えるようになったリビングには、Mさんファミリーの温かい笑顔があふれていた。
家づくりのパートナー選びに際して、大きな決め手となった要素は、主婦ならではの視点やアドバイスだった。「出会いは、知人の紹介でした。女性だからこそ分かる、主婦目線からのアイデアやライフスタイルに基づいた間取りなど、一つ一つを丁寧に対応していただき、その親身な姿勢に心が惹かれました。リクエストに対して的確に対応してくれることはもちろん、私たちが気付かない些細なことも積極的に提案していただき、気持ちよく家づくりができました」と奥様。
1階はLDKと水回り、2階は家族のプライベート空間と基本的にシンプル間取りだが、家族が集まる団らんの場であるリビングは、明るく快適な空間になるように心がけた。床は触りも良く上級な無垢材を使用。冬は暖かく、夏は涼しいと言われる2×4工法で、リビングはほとんど暖房を使わず暖かく過ごせたそう。各場所に収納やクロ―ゼットを充実させ、空間をすっきり保ち、一人の時も団らんの時も、何処にいてもストレスなく過ごせる快適な住まいが完成した。
【ミューズ建築工房/鹿児島】