3人のお子さんの子育て真っ只中のMさんご家族が暮らす住まいは、周りには田んぼや野山が広がる鹿児島市の郊外にある。土地探しから始まった『住まいず』での家づくり。希望したのは、最低でも200坪の広さだった。「庭で野菜や果物を育てたり、ピザ釜を作ったりしたかったんです」と奥さま。思い描いていたのは、映画「人生フルーツ」のように、自然と寄り添いながら穏やかに暮らせる木の家だ。
しかし、いくつかのハウスメーカーに相談するものの、ご夫婦のイメージする暮らしをなかなか理解してもらえなかったという。そんな中で出会ったハウスビルダー『住まいず』から「いいところがありますよ」と提案されたのがこの里山の土地だ。それまで住んでいた住宅地から引っ越すことで、ご主人の通勤時間は1時間以上になったとのことだが、「それ以上のメリットを感じています」とご主人。この夏は、庭で収穫した夏野菜が食卓を彩ったのだそう。子どもたちもそんな暮らしを楽しんでいるという。
玄関を入ると、そのまままっすぐ伸びる通り土間。『住まいず』が手がけたM邸の暮らしの中心にあるのは、薪ストーブが置かれたこの土間だ。土間も含めてリビングとの考えから土間にテレビが置かれ、リビングダイニングには壁一面の本棚を造り付けた。また、リビングダイニングもキッチンも、そして洗面バストイレなどの水回りも土間に接しているため、買ってきた食材を運び込んだり、外遊びで泥んこになった子どもたちをお風呂へ入れたりするのもスムーズに行える。「収穫した野菜をそのまま置けますし、バーベキューをするときも便利ですよ」とお二人。
LDKや子ども用フリースペース、唯一の個室である寝室など必要最低限とも思える空間をいたってシンプルな箱状に収めた間取りも、清々しく機能的だ。各スペースに用意された収納棚にはあえて扉は付けず、こちらも使いやすさを優先。生活感が丸見えになるのを避けるため、奥さま手作りの籠を並べて統一感を持たせている。
【木づくり建築工房 住まいず/鹿児島】