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新築実例レポート/モデルハウスレポート

(vol.38) シースタイル

※かごしま家づくりの本Vol.38(’18春)より抜粋
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建築場所
霧島市/N邸(夫婦+子ども2人)
工  法
木造軸組在来工法
土地面積
212.45㎡(64.26坪)
延床面積
108.05㎡(32.68坪)
1階面積
60.03㎡(18.15坪)
2階面積
43.06㎡(13.02坪)
3階面積
4.96㎡(1.50坪)
本体価格
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高い技術で鹿児島の火山灰にも対応。「腐らない木で造る屋上庭園付住宅」

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桜島を望む開放的なもう一つのリビング

 Nさん夫妻がシースタイルでの家づくりを決めたポイントは『屋上』があったこと。「モデルハウスの屋上を見てワクワクしたんです。家での楽しみの幅が広がりそうだなって」。同社では、木造住宅で手に入る屋上空間・プラスワンリビングの住宅を提案している。頭上に空が広がる開放感はもちろん、隣家が近い住宅地でもプライベートスペースを確保できるのは大きな魅力。N邸でも、友人たちを招いてのBBQパーティーを開催するなど、アクティブに活用しているそう。
 そんな風にゲストも多いため、みんなが集まるリビングにもひと工夫。リビングをダウンフロアにして空間にメリハリを持たせた。これは子どもたちにも好評で、段差に腰掛けて本を読んだり、かくれんぼをしたりと楽しんでいる。ダウンフロアにすることで、包まれるような安心感とともに、天井が高くなる効果も。また、視点に変化がつくので室内でも印象の異なる景色になるのも特長。木材は腐れやシロアリ被害の心配がないハウスガードシステムを採用している。

暮らしやすさを演出するLDK

 リビングが段下がりのダウンフロアになっているだけでなく、階段を2段上がったところにはスキップフロアでフリースペースを配置。ゲストルームとしても使える和室は小上がりになっている。そのため、フロアがフラットにつながるよりも、視覚的に広く見える効果があるのだ。スキップフロアは上部の吹き抜けで2階とのつながりを持たせ、床下は引き出し収納に利用した。ここではおもにご主人がパソコン作業をするのだが、家族とのおしゃべりを楽しみながら進められるのもうれしい。
 奥様がこだわったキッチンで注目したいのは、造作の背面収納。食器や調理家電をまとめてスッキリできるメリットに加え、ガラス引戸を採用して、窓からの自然光をキッチンに引き入れるアイデアも見逃せない。対面キッチンは両サイドに抜けられるため動きもスムーズ。「こうしたレイアウトや収納の細かな点など、現場で大工さんに臨機応変に対応してもらえたのもよかったですね」。

プライベート空間は、遊び心たっぷりに

 段差を活用したフロアのアレンジで、家族やゲストに安らぎと楽しさをもたらす1階フロア。一方で2階は、個室がメインとなる間取り。だからこその遊び心が表れているのが主寝室だ。室内には畳敷きの小上がりと、書斎スペース、ウォークインクローゼット、バルコニーまで備わっている。眠るだけでなく、気兼ねせずにリラックスできる空間づくりを意識した。カラー畳の組み合わせもポップでかわいらしい。子ども部屋は現時点ではワンルームだが、成長に応じて収納家具で間仕切りができる。
 DIYが得意なご主人は、すでにウッドデッキを自作。「これからは庭づくりにも力を入れていきたい」と意気込んでいる。構想はすでに頭の中にあるようで、今後の変化が楽しみだ。思い描いたわが家が完成してから「家族全員が、のびのびと過ごせていますよ」と奥様。プラスワンリビングの家は、家族みんなが心地いい空間と新しいライフスタイルをもたらしたと言えそうだ。



【シースタイル/鹿児島】