高台の住宅地に建つY邸。木目調のサイディングに黒いガルバリウム鋼板を組み合わせた外観が、とてもスタイリッシュな印象を与える。白木建設では、優れた断熱性や遮音性、防虫性を持つセルロースファイバーを用いた断熱が標準装備。建材や設備にもこだわり、性能を高めたエコな家づくりを行っている。Yさんも、そうした姿勢に共感したから。その上、この家にはさらなる性能が取り入れられている。
それは新たな省エネ基準をクリアする『ZEH(ネットゼロエネルギーハウス)』であることだ。ZEHとは、1年間のエネルギー消費量が正味(ネットで)ゼロになるという住宅。正味でゼロになるというのは、消費する分のエネルギー量で差し引きゼロか、それいかにするというもの。同社ではZEH基準値であるUA値0.6以下で、独自の基準値0.56を設定。ちなみにY邸は0.51。白木建設の家を選ぶことは、より環境にやさしい住宅を選ぶことにつながると言える。
1回のLDKはワンフロアで、奥になるほどプライベート性が高くなる配置になっている。これなら廊下がなくても、家族とゲストの動線を分けることが可能に。限られた基準を有効活用するアイデアの一つだ。また、アイランドキッチンを採用して回遊性を持たせ、水回りへのアプローチも短く。忙しい奥様に嬉しい。スムーズな家事動線を叶えている。2階は主寝室と子ども部屋、書斎を設けた。主寝室と子ども部屋には大容量のクローゼットを用意。書斎は納戸としても利用できるため、荷物が増えたときや家族構成の変化にも柔軟に対応できる。
外観の印象から一転して、室内は白をベースにした明るくナチュラルな雰囲気。隣家との距離が近いため、採光・通風のための窓の位置には苦心したとか。窓の数はなるべく多く、それでいて外からは見えにくいように。通常なら開口を増やすと断熱や気密の性能は下がる。しかしY邸は前述のようにZEH基準を楽々とクリア。周囲の環境まで含めた提案力と確かな施工技術はさすがだ。
【白木建設/鹿児島】