「成建ホームのモデルハウスに入った時の空気感が違いました」と話すのは、ヨーロッパアンティークに造詣のある奥様。家づくりを決めたとき、ずっと好きで集めていたアイテムを生かせる空間にしたいと考えていたそう。「幼い頃から自分の育った家の雰囲気が気に入っていて。丁寧に慈しまれたモノが近くにあると落ち着くんです」。
ハウスビルダーを決める際にも、そうした家づくりの実現が条件だった。冒頭の感想は、Sさん夫妻が見学に訪れた『ラフェルム』のモデルハウスでのこと。新築でありながらアンティークの風合いを持たせたデザインや仕上げは、魅力たっぷりに映ったはずだ。「柱や梁は、職人さんが一つずつ手仕事で加工しているそうです。こだわっている部分にも共感したし、木や石といった天然素材を用いている点や、成建ホームオリジナルの漆喰壁がもたらす清々しさも大きな決め手になりました」と奥様。
『ラフェルム』のコンセプトを余すことなく表現したS邸。わざと錆びを付けた門扉や、フランスのアンティーク瓦を採用したアプローチにも、ご夫婦のこだわりを感じられる。室内も圧巻。特徴的なのはやはり、家族が長い時間を過ごすリビングダイニング。2700mmの天井高と勾配天井が相まって、数値以上の広さを体感させる。
ダイニングキッチンとつながってはいるものの、リビングは独立した雰囲気のレイアウトになっている。個性的なのが、リビングに対してオープンな造りでステージのようなスキップフロア。「時々ここで、末娘が歌やダンスを披露してくれるんですよ」とご主人。ソファだけでなく、スキップフロアの段差に腰かけて過ごすなど、同じ空間の中でも色々な過ごし方ができるのも魅力といえる。吹き抜けには、現した梁が存在感たっぷり。アンティーク小物との絵になるコーディネートは、奥様の感性によるもの。
どこを見ても絵になる空間。長い時間をかけて暮らしやすく整えたような設えだが、もちろん素材も性能も新築そのもの。高い気密性を誇り、断熱のために漆喰壁と躯体の間に空気層を確保している。夏はその間を熱い空気が上昇し、棟上から外へ排出。冬は空気層のおかげで冷たい外気を室内へ伝わりにくくするのだ。加えて、冬は蓄熱暖房を採用。吹き抜けを持ち、2階とも一体感のある造りだが、ストーブもほとんど使わずに過ごせたそう。
また、生活動線にも配慮。玄関ホールからはパブリックスペースであるLDKへのルートの他、サニタリーを経てリビングにつながるルートもある。くるりと回れる動線のため、女性陣の外出準備もスムーズに進む。
ダイニングから出られるテラスも見どころ。軒を長く出して、シンクも造作。庭にはご主人が手作りしたラダーも設置した。「暖かくなったらここで食事をしたくて。家族みんなで楽しみにしています」。
【成建ホーム/鹿児島】