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新築実例レポート/モデルハウスレポート

(vol.35) 黒松製材建設

※かごしま家づくりの本Vol.35('16夏秋)より抜粋
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建築場所
志布志市/H邸(夫婦+子ども3人)
土地面積
332㎡(110.43坪)
延床面積
162㎡(49.09坪)
建築期間
4か月
1階面積
104㎡(31.51坪)
2階面積
58㎡(17.56坪)
本体価格
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家は人生を支える場所だから、細部まで心の行き届いた木の家を選択

自然素材が快適な暮らしをサポート

 Hさん家族が『黒松製材建設』を知ったのは、知人が新築した住宅を介して。木づくりの雰囲気と丁寧な仕事ぶりの評判を聞き、「ここなら建てたい家ができる」と依頼を決意。土地は以前から決めており、地元の花火大会が一望できる高台。プランの要望には、景観を含めて「暮らしを楽しみたい」というHさんの思いも込められていた。
 完成したH邸は、木の質感を存分に生かした温かみのある空間が印象的。構造材などにはおばあさまの山の木を使い、珪藻土の塗り壁を採用することで、よりやさしい雰囲気に仕上がっている。これまでの住宅と違う点を尋ねると、「冬場の温かさ」との回答が。断熱性能はもちろん、天然の素材がもたらす調湿機能も温かさに貢献している。「子どもたちは冬でも、寝ている間に布団を蹴飛ばしちゃうくらいです」と奥様。一方で、夏は風通しもよくさらりとした空気に包まれる。冷暖房器具はエアコンのみだが、それすらシーズンに数回しか使わないほどだ。

我が家での時間を満喫できる空間

 家族が過ごす時間の多い1階は、リビングダイニングを中心にした間取り。食事は座敷で…との習慣から、ダイニングは座卓を。それに合わせて、キッチンのカウンターデスクも低い位置に設置。足元を掘り下げているので子どもたちも座りやすく、宿題や読書スペースとして活躍している。LDKは吹き抜けを持ち、ウッドデッキとあいまって開放感たっぷりの空間になった。水回りはキッチン背面に集約して家事動線を短くした。さらに洗面・脱衣室から、外干しのウッドデッキへつながる勝手口を用意し、洗濯しやすい環境にも心を配った。
 2階も開口を大きく確保した。とくにベランダは、花火大会の特等席だ。昨年はみんな揃って鑑賞し「狙いどおり、美しい花火を快適に楽しめました」と満足そう。お父様が大工をしている影響で、木工が得意なご主人は庭の鉄棒やリビングのブランコを手作り。こんな作品がしっくりと馴染むのも『黒松製材建設』職人の技と心が込められた木の家ならでは、と言えそうだ。



【黒松製材建設/鹿児島】