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新築実例レポート/モデルハウスレポート

(vol.49建築士特集)ベガハウス

※かごしま家づくりの本Vol.49(’23夏秋)より抜粋
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【 特集:鹿児島の建築士~家づくりの流儀~ 】

住宅も風景のひとつ 周囲になじみ、溶け込む家づくり

【建築士PROFILE】

株式会社ベガハウス
プランナー 谷 征紀
1985年神奈川県生まれ。千葉大学工学部デザイン工学科建築系、千葉大学大学院建築・都市科学専攻建築科、Universidade de Lisboa交換留学。2012年株式会社ベガハウス入社。詳細設計・現場監督3年、営業職3年を経て、プランナーに。九州産業大学即日設計WS講師、モンテレー大学と鹿児島大学交流プログラム講義、ポッドキャスト「家づくりのよしなしごとを」配信中。

周辺環境も読み込んだ 「抜け」のある空間づくり

 北向きの景色に対して、壁3枚を立ち上げた「林の家」。敷地内だけでなく、その先に何が見えるのか、どの方向に視線が抜けるのかを意識した住まいです。住宅も風景をつくるひとつだと考えていますので、経年変化を楽しめる杉壁など、周囲になじみ、溶け込んでいくような素材を選びました。
心地いい空間は、わずかな風景のすきまや空の抜け感、風通しといった周辺環境をも読み込むことでできあがるものです。街なかだと周辺からの視線が多くなるので、緩和する工夫や家の中が見えづらくなる形状を検討する必要がありますが、どんな土地にも必ず長所はあるもの。長所を見つけ生かし、短所をカバーしていく設計を心がけています。「建築家は探偵であれ」とは、師と仰ぐ方の言葉。服装や身につけているもの、何気ない会話から暮らしのクセや習慣、住みたいイメージ、視点をくみ取り、土地と暮らしの絶妙な落としどころを探っていきます。



【ベガハウス/鹿児島】