木々の緑に包まれた高台に建つM邸は、1階と2階で親子世帯が暮らす二世帯住宅。タイル張りの外観とも相まって、重厚感のある佇まいが印象的だ。これまではそれぞれ隣り同士の家で過ごしていたため、二世帯プランでも各家族のプライベートを重視。外階段でつなげて、玄関も各フロアに設けている。
1階はご両親が過ごすフロア。介護関係の仕事に関わっていることもあり、バリアフリーや加齢配慮にこだわった。例えば、アプローチをスロープにしたり、間口を大きくしたり。トイレやバスルームもゆったりとした広さを確保してある。手摺りなどは、実際に生活をはじめてから、必要だと感じた場所に取り付けるらしい。
また、ご両親のライフスタイルに合わせた工夫もある。毎日のお参りを欠かさない仏壇はリビングに設置。下部を掘り込んであるのは、お参り時に腰掛ける椅子を収めるためだ。細やかな配慮はスッキリとした空間の演出にも貢献している。
2階はMさんご家族のフロア。こだわりはリビングをシックな雰囲気に仕上げたこと。フローリングをはじめ、建具類の色のトーンを抑え、リラックスできる空間に。限られたスペースを最大限に活用しようと、テレビボードや焼酎棚といった収納を作り付けにしている。インテリアに統一感が生まれるのも大きなメリットだ。
間仕切りが無く、ダイニングキッチンまでワンフロア。窓からの視界も広く、開放感もある。焼酎棚には、ご主人の好きな銘柄がズラリと並ぶ。「我が家でじっくりとお酒を味わいたい」とのリクエストによるもの。生活しやすいという機能面はもちろん、趣味や嗜好といった楽しみを盛り込んで、心豊かに過ごせる場所になっている。
冬場に冷え込む立地だが、イザットハウスが薦める外断熱が威力を発揮。屋根まで装備されているので、1・2階ともに冷暖房効率が高い。二世帯住宅で負担が大きくなりがちな、ランニングコスト軽減にもつながるはず。
【イザットハウス鹿児島店/鹿児島】