広々とした庭に芝生を敷き詰め、この夏は友人を招いてのガーデンパーティーや4歳と2歳のお子さんたちとのプール遊びをたっぷり楽しんだというNさんご家族。庭の片隅には家庭菜園用の畑を設け、家族で育てたピーマンやオクラなどの夏野菜が食卓を彩っていたそう。霧島連山の麓という豊かな自然を身近に感じることができる都城市。そんなのどかな風景が広がる環境に、140坪を超える広い敷地を贅沢に使った和風モダンの住まいが完成した。
切妻の屋根、大きな軒に心地良さそうな縁側と、伝統的な日本家屋の暮らしを彷彿とさせるN邸。大きな丸窓も外観デザインのアクセントとなっている。緩やかなアプローチを抜けて室内に入ると、リビング、キッチン、和室、さらに吹き抜けで2階までひと続きになった開放的なLDK。そこは、太陽の光と木の温もりを感じながら過ごせるリラックス空間。夜には間接照明の柔らかな光に照らされ、夫婦で焼酎を楽しむことも多いというお二人にとってのくつろぎスペースに変わるそう。
共働きの子育て世代というご夫婦にとって、オフの時間に子どもたちとたっぷり触れ合うことも、家事負担を減らしてゆとりの時間を作ることも、この家での暮らしを考えていく上で外せないポイント。まず、自然と家族のコミュニケーションが増えるキッチンの配置や、リビングを中心に空間をつなぐことを心掛けたという。また、キッチン横のランドリー室には、アイロンがけなどの家事も行えるよう大きな机を設置。ランドリー室から脱衣室→洗面スペースへとつながる回遊性のある間取りで動線もスムーズに。ランドリー室と洗面スペースを独立させたことでコンパクトになった脱衣室は、壁全面に棚を造作して収納としても活用している。
「一枚板のナチュラルな洗面化粧台も憧れだったんですが、手入れのしやすさを優先しました」と奥様。キッチンでは「おしゃれなフラットタイプ」ではなく手元が隠れるタイプをセレクト。自分たちのライフスタイルを正しく見据えることも、長く快適な住まいを作るためには欠かせないセンスと言えそうだ。
以前からヤマサハウスの家が気になっていたというご主人。モデルハウスを見学した際のスタッフの丁寧な対応もあり、他社を検討することもなく同社での家づくりをスタートさせたのだそう。決め手になったのは、木の温もりと素材から醸し出される上質な雰囲気だ。「ウッドデザイン賞2015」や「かごしま木造住宅コンテスト2015」を受賞する同社では、木の特製を生かした住まいと地元の気候風土に適した暮らしを提案。「帰宅すると木の香りがして落ち着きます。床の肌触りも気持ちいいので、冬でも温もりを感じますね」とNさんご家族も木の家の心地よさを実感しているよう。
高温多湿な夏と寒い冬との寒暖差のある都城で快適に暮らすためには、気密と断熱、そして遮熱への配慮も欠かせない。大きな窓から光を取り込むとともに、深い軒や日よけシートで強い日差しを遮断して冬暖かく夏の蒸し暑さを和らげる快適空間を少ないエネルギーで実現する住まい。それは、自然の力を上手に活用できる高品質住宅でもある。
【ヤマサハウス/鹿児島】