白い壁と木目の質感を生かした温もりと優しい雰囲気のY邸。ナチュナルでシンプルな室内にステンドグラスやアール壁、クロスなど可愛いデザインが目を引くフレンチテイストな住まいだ。デザインだけでなく、奥様目線で作られた機能的な家事動線など、暮らしやすさを追求した間取りもポイント。キッチン→洗面・浴室へと一直線上に続いていて、その途中に、仕事や家事作業の使えるデスクを配置。現在はミシン台として利用しているカウンターだが、家事の合間にちょっと一息つく、ママ仕様のユーティリティでもあり、子供たちが宿題や読書をしたりと、家族共有のスペースとしても活躍できそう。
玄関の土間スペースの奥には、家族4人充分な収納力を誇るシューズクロークも。雨具や外遊びの道具、自転車などもそのまま置けるので便利。生活感が出がちな玄関の収納スペースだが、入り口をアーチにすることでおしゃれにセンスの良い空間になった。
家族が増え、元々住んでいた家が手挟になったことから、家づくりを本格的に始めたYさん夫婦。子どもたちを伸び伸びとした環境で育てたいと、設計のイメージは膨らむものの、土地探しに苦戦。なかなか決まらず諦めかけていた時、「実家の横の敷地は?」と何気なく提案してくれた両親。当時、梅の木が植えてあった思い出の場所だが、社長の「建築できます」の一言で建設することに。実家の隣には抵抗があった奥様だが、ご主人の理解もあり即決。「何より安心して家づくりができたのは、主人の両親のお陰です」と奥様。建築関係に勤めていたご主人の両親から「しっかりした家づくりをしている。大丈夫」とのお墨付きをもらい、迷うことなく安心して家づくりができた様子。
「全体の雰囲気やデザインに魅かれて何度かミューズ建築事務所に足を運びましたが、主婦目線での的確なアドバイスや暮らしやすいプランニングなど、どれ一つをとっても丁寧に対応していただき、スタッフの熱い人柄にも惹かれました。想像以上の完成度で満足です」とのお話し。
以前の住まいは日当たりも悪く、特にトイレのカビは酷くて掃除が大変だったそう。「ここに住み始めて2か月弱ですが、梅雨時期の嫌な湿気に悩むこともなく、快適に過ごせました。環境でこんなに変わるものなんですね」と奥様も嬉しそう。高気密・高断熱に優れたY邸は、冬は暖かく、夏も涼しい。冷暖房の効率もよく、年間を通して光熱費を抑えることができる。
2階のホールは日当たりも良く、洗濯物がよく乾くという。子どもたちもまだ小さいことから床にもひと工夫。キッチンは、汚れもキズも付きにくい丈夫な材質を採用。掃除が苦手な奥様のために、水回りの床は汚れもすぐにふけて、水に濡れても手入れがしやすいものをチョイスした。お手入れ簡単システムキッチン、適量適所で考えられた収納など、家事が楽になったことで、暮らしに余裕が生まれ、心落ち着く時間が過ごせている。「子どもたちも元気に家の中を走り回り、伸び伸びと過ごせる住まいに心から感謝しています」。
【ミューズ建築工房/鹿児島】