気持ちのいい青空の下、玄関ドアを開ける前から家族の笑い声が聞こえてくる。ドアには可愛らしい花の模様が浮かび上がり、一歩入ると思わず深呼吸したくなる天然木のいい香り。柱や壁など至る所にあしらわれた音響熟成木材の醸し出す空間はなんとも心地いい。浮づくりの床は、木目で足を浮かせることでベタつかずサラッとしている。
明るく広々としたリビングダイニングは開放的な勾配天井で、より広い空間を確保。小上がりの和室も4人のお子さんがいる家族にとって寛ぎの場所となっている。吊り押し入れの下や廊下横は収納場所として工夫され、片付けるのにも便利。スッキリとした対面キッチンからの会話もはずむ。また、ハイサイドライトからの光で明るい造りつけのキッチン収納は、ジャストフィットで無駄のない多機能なスペースに。ご主人お気に入りの、ステップフロア下の「男の隠れ家」は、趣味を楽しんだり休息できる特別な空間だ。ちょっとした隙間の活用も◎。
奥様の実家近くにあったカイケンコーポレーションの家を見る機会があり、そこに住む方がヘビースモーカーだったにもかかわらず、壁や床が綺麗だったそう。その実例を検証すればするほど、家の素材の大切さを実感した。家族揃ってアレルギー持ちということもあり、音響熟成木材と、空気中の化学物質を吸着分解し調湿効果まで兼ね備えた幻の漆喰を採用していて、南九州の建築実績もあった「楽しい家」に安心して任せられた。また、相談のしやすさも家づくりには欠かせないと実感。
お子さんは4人とも女の子ということもあり、将来を考慮して洗面所は壁一面に大きな鏡を取り入れることで横並びで使える工夫も。脱衣スペースにはランドリー機能もプラスし、外にサンルームを追加することで大家族の洗濯物も安心だ。リビングの外に手づくりのウッドデッキを設置したり、DIY好きのご夫婦が外構も造られた家で、これから家族の楽しい歴史を刻んでいくことだろう。
【楽しい家/鹿児島】