外観をひときわ鮮やかに個性づける赤い引戸の入口。そこを開けると、土間風の玄関と、寄付(よりつき)という畳敷きのおもてなし空間に迎えられる。奥にはスタイリッシュなLDKが開放的に広がるエア・ベールのT邸。入った瞬間に漂う和の趣と、型にはまらない自由な間取りの組み合わせが新鮮だ。
3人いるお子さんのうち2人は巣立ち、現在は高校生のお子さんとご夫婦とで暮らすTさんご家族。新居は「終の棲家」として、老後の2人暮らしも現実的に考えながらプランニングされた。共働きということもあり、重視したのは家事と住まいのメンテナンスがとにかく楽にできること。買ってきた食品類を車からキッチンまで運びやすい間取りや、調理から食事、片付けまでがスムーズなキッチン、洗濯から衣類収納まで効率良くこなせるランドリールームなど、計算されたスマートな家事動線が魅力だ。ほこりの積もらないスポット照明や汚れにくい外壁材など、設備や素材も極力手のかからないものが選ばれた。
営業担当はもちろん、設計士や現場の大工などとも直にコミュニケーションを取り、細かい希望まで丁寧にかたちにしていった家づくり。クローゼットひとつをとってもご主人の肩幅に合わせて奥行きを決めるなど、住む人に合わせた無駄のない寸法になっている。
加えて、エアベールの特徴である健康素材や、高気密・高断熱・24時間換気という住宅性能による快適性も魅力。「床の木が気持ちよくて裸足になりたくなる」「夏は湿気が少なくて過ごしやすく、冬はエアコン一台で住まい全体があたたかい」と、実際の暮らしの中でその心地よさを実感されている。
住まいの至るところに好きな陶器や絵画、そして長い間眠っていた家族の写真が飾られているT邸。月に一度は、ここで友人と料理サークルも開いているとか。たくさんの希望をかたちにし、お気に入りに囲まれた空間で、心潤う暮らしを楽しんでいる。
【エア・ベール(丸和建設)/鹿児島】