通りすがりに目についたモデルハウスに立ち寄ったのが、Nさんご夫妻と「だんらんホーム」との最初の出会いだった。まずはその表情豊かな木壁と白壁とのコントラストが印象的な外観に心奪われた二人。早速中に入ると、さわやかな木の香り、開放的なリビング、薪ストーブの存在感と温もり…と、理屈ではなくまさに居心地の良さを体感し、「こんな家に住みたい」という二人の夢は一気に膨らんだ。
温もりとデザイン性を兼ね備えた外観、肌触り抜群の浮づくりの床、調湿性に優れた珪藻土の内壁、風景を望む二面窓の浴室、無駄を排した階段下の収納など、モデルハウスで気に入った部分は存分に反映し、そこに自分たちにフィットするアイディアをプラス。夫婦で楽しく料理をしたり、洗い物をしながらリビングのご主人と会話したりできるよう、LDK一体型のアイランドキッチンを採用。また、2階にはロフトタイプのフリースペースを設け、趣味の時間や来客時に役立つ自由度の高い空間をつくった。
N邸は、ご主人のお父様が長年野菜作りをしてきた畑の隣に建つ。転勤の多いご主人の赴任先が運良く近くに決まり、家族が愛してきた土地に暮らせることになったのだそう。あたりを木々に囲まれたN邸は、その豊かな自然にすっと馴染む佇まいだ。広大な敷地を利用した、魅せる外構にもこだわりが詰まっている。様々な植栽と枕木を効果的に配した風情あるアプローチはまるでヨーロッパのペンションを思わせるような雰囲気。リビングから繋がるウッドデッキや広々とした庭は開放感を演出することはもちろん、心にもゆとりをもたらしてくれる。
間取りも機能的かつ大らかなつくりで、リビングを中心に寝室、クローゼット、バスルームがひと続きになる回遊性の高さは生活・家事動線を考慮した便利なつくり。夫婦二人の生活が1階部分で完結できるスマート設計だ。「夫婦二人でゆったりと過ごしたい」という願いは見事に叶えられた。
【だんらんホーム(イシタケ)/鹿児島】