複雑な形状の土地というデメリットをむしろメリットにしてしまったI邸は、一般的に家を建てるのに良しとされる土地の概念に囚われない、アイデア満載の設計プランを採用。最大限に広く、余すことなく土地を利用することで、予想以上の空間デザインを叶えた。
居住空間を極力広く確保するために、道路に対して斜めを向くような配置になっているI邸。そのことで生まれた4つの余地を、正面は駐車場、南はウッドデッキと庭、西は家庭菜園やガーデニング用の庭、北は洗濯物干し場と、それぞれ用途の異なるスペースとして有効活用。また、家の中のどの方角にも緑が見えるから、自然を感じられて心地いい。さらに、道路に対して斜めの配置のおかげで、外からの視線や気配を壁や植栽で隔てることなく遮ることができ、南側の大きな窓がもたらす開放感はそのままに、プライバシーも守られている。また、耐震等級3、耐風等級2の頑丈な構造も心強い。家族が安心して快適に暮らせる住まいだ。
フラワーアーティストとしても活動している奥様が、教室を開いたり、制作をしたりする場として希望したのが土間だった。玄関や収納とも一体化した広々空間となっていて、使い勝手も良さそうだ。土間は、多少の傷や汚れも気にならないから、水や土を扱ったり、お子さんが絵具や粘土遊びをしたりしても、気を遣わずに使える。さらに、土間収納からはキッチンへとつながる間取りで、買い物から帰宅してすぐ荷物をキッチンに運び入れることができて便利。
畳リビングを取り入れたこともI邸の魅力のひとつだ。あえてソファやテーブルは置かずフラットな空間にしたことで、実にのびやかな空間になった。ゴロンと寝そべったり、お子さんが走り回ったりと、家族が自由に過ごすことができる場所だ。また、リビングの窓の外につながるウッドデッキは、アウトドアリビングとしても活躍。親や友人を招いてのBBQなんて楽しみ方もいい。
【ベルハウジング/鹿児島】