ヤマサハウスとの家づくりの最初の出会いは、吉野で開催されたオープンハウスだった。Tさん一家がそこを訪れて実感したのは、木の家の心地良さ。その後KTS住宅フェア展示場にある『GRANFECT』のモデルハウスを訪問し、その卓越した空間デザインに魅了された。「家族で寛ぐ大事な時間をこんな空間で過ごしたいと強く思いました」と奥様。このモデルハウスが決め手となり、Tさんご家族の家づくりが始まった。
ヤマサハウスから新たに誕生した『GRANFECT』は、暮らしと自然とがつながる快適な居住空間や、ゆとりあるシームレスな空間がもたらす開放感が魅力の上質な住まいを実現。創業から70年の歴史と経験の集大成とでも言うべき、洗練された空間設計と鹿児島の風土に根ざした家づくりを形にした。夏の強い陽射しを遮る深い軒や、光や風をたっぷりと取り込む大開口、「本物の木」をふんだんに使用したぬくもりある居室など、自然と調和する暮らしの知恵が随所に散りばめられている。まさに鹿児島の自然環境を味方にした家だ。
幼稚園児から中学生までの3人のお子さんがいるTさんご家族が、最も重要視したのは家族がゆっくり憩える空間をつくること。リビングを中心にキッチンとダイニング、和室を合わせると約30帖もの広さを誇り、大きな窓からつながるテラスも合わせるとさらなる広がりを生む1階は、家族で過ごすあらゆるシーンを彩ってくれる。家事に食事、学習や遊びの時間もそのおおらかな空間がゆとりのあるひとときを演出。リビングではほっとひと息、キッチンでは奥様や娘さんがクッキング、その傍らのワークデスクでは学習や仕事、テラスでは日光浴をしたり、生き物のお世話をしたりと思い思いの時間を過ごしている。
また、デザイン性においても細部にまでこだわりを感じる。木のもたらす優しい表情に加え、天井に仕込んだ間接照明やアイアンフレームのスケルトン階段、TV背面のスタイリッシュなエコカラットなど、モダンな顔も併せ持つ。
T邸を訪れて驚かされたのが、まるでモデルルームのようないい意味での『モノの少なさ』だ。とてもお子さんが3人もいるようには見えない。「あまり生活感を出したくなかったので、収納をたくさん作ってもらいました」と奥様。まず玄関は、家族の靴がすっぽり収まる靴棚を設置し、すっきりとした印象に。散らかりがちなキッチンは、背面に大容量の食器棚を造り付け。そこに家電や食器類を全て収納し、目隠しにすりガラスの引き戸を採用。圧迫感を軽減し、出し入れも簡単だ。また、そのキッチンサイドでは、学校や幼稚園のプリント類を掲示するマグネットパネルが活躍。キッチンからはすぐ確認できる場所ながらリビングからは死角となっていて、空間を邪魔することなく機能的。さらにその隣にはクローゼットが続き、家族の着替え類をストック。意外と置き場に困る普段使いのバッグの定位置もここで、お出かけの際にも、さっと取り出せて便利。適材適所の収納力で美しい空間を保つ工夫が満載だ。
【ヤマサハウス/鹿児島】