余計な色や装飾はなく、ただ優しい白壁と木の温もりが広がる空間。それなのにどこかおしゃれでかっこよく、洗練された雰囲気が漂うのは、やはり計算し尽くされたデザイン性があるからなのだろう。鹿児島市内の住宅地に建つT様邸は、設計士と直接話して家づくりができるアーキコラボの家。設計士に直接、希望や想いが伝えられるから、デザイン性と暮らしやすさの両方にこだわった納得の家づくりが叶う。
T様邸で特徴的なのは、洗練された空間のなかに抜群の存在感を放つ大きなコの字型のキッチン。奥行きのあるカウンターはダイニングテーブルとしても活躍するので、調理から食事、後片付けまでスマートな動線で済ませられる。天井には外観と同じレッドシダーが配され、スポット照明とともに落ち着きのある雰囲気を演出。見えない場所に収納が充実していてすっきりと片付けやすく、生活感を感じさせないのも大事なポイントだ。
収納についてさらに特筆してみると、視線が向きにくい場所や、壁面の一部のように設けられていて、意識して初めてここにも収納があると気づく。例えば靴や帽子、釣り道具やゴルフ道具などをしまう玄関収納。LDKへの動線の反対側にあるので視界に入りにくい。また、畳スペースの段差を活かした引き出し収納もきれいに段差に収まっていて目に付きにくい存在だ。物をしまう場所は他にも充実していてどの空間もスッキリと片付き、そのせいか住まいのデザイン性や木などの素材感が際立つ空間になっているように感じられる。
職場や実家への行き来のしやすさを考えて選んだ土地は変形の角地だったが「建物と2台分の駐車スペースがちょうど良く収まった」とT様。道路側は開口部が小さくしてあったり、窓を大きく取った場所には木フェンスが設けてあったりと、外部からの視線を遮りながらも開放的なプライベート空間が保たれている。2階には4.5帖のバルコニーもあり、視界の開けた気持ちのいい景色をのんびり寛ぎながら楽しめる。
【アーキコラボ 一級建築士事務所/鹿児島】