鮮やかなグリーンが目を引くカリフォルニアスタイルでまとめられたH邸は、ご主人の理想を一つひとつカタチにしていったサーファーズハウス。「サーファーではないんですが」と笑うHさんだが、芝生の庭や家の内と外を繋ぐカバードポーチでカリフォルニアテイストの外観を忠実に再現。室内もスイッチやランプなど、ディティールまで統一感のあるコーディネートが施され、クラシカルな西海岸の雰囲気を楽しめる空間に仕上げている。
「家族が集まる場はできるだけ広く」との希望から、フルオープンのキッチンやウッドデッキを採用して開放感を高めたリビング。その一角に、3帖ほどの部屋がある。
「ピアノやギターを弾くときに音が響かないよう、空間を分けることにしたんです。でも、完全に壁で仕切るのは寂しいのでガラス窓を設置したら、ちょっと面白いスペースになりました」と奥様。ご主人のコレクションもディスプレイされたこの部屋は、家族のお気に入りなのだそう。
住まいの中心に位置するアイランドキッチンの左右には、調理や配膳がやりやすいようパントリーとダイニングテーブルを横並びに配置。パントリー内にはミシンでのソーイング専用のカウンターが造作されている。キッチンの背面の主寝室とクローゼットは、回遊できる間取りになっているため朝夕の動線もスムーズだ。一間続きの子ども部屋は「寝るための部屋なので」と、あえて広さを抑え、4つ違いの姉弟の成長に応じた使い方ができるよう最初から間にスライドドアを取り付けた。
バスルームと洗面スペースは、リビングのテレビの裏側にあり、洗面スペースからランドリールームを通ってウッドデッキへと繋がるため、外干しの際も便利だ。フェンスに取り付けられた英字プレートなど細部に至るまでこだわったお気に入りのスペース。「夏になったら庭にテントを張って子どもたちと遊びたいですね」とガーデンライフも楽しみにしているのだそう。
【あいハウジング/鹿児島】